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037180906
「文学」としての小林多喜二
国文学解釈と鑑賞 別冊
神谷忠孝・北条常久・島村 輝 編
037180906
2600 円(本体2476円+税)定価¥2600(本体¥2476)生誕一〇〇年、没後七〇周年にあたる二〇〇三年をひとつのきっかけとして、日本ばかりでなく
世界の各方面から、小林多喜二の文学と生涯に新たな光が当てられるようになった。
多喜二を語る際、その歴史的文脈、政治的背景との関連を否定することはできないが、
それとともに今日、「文学」的観念から、作品そのものの再評価が強く求められている。
本巻がそうした「文学」としての小林多喜二の世界を再構築する試みとして読まれるならば
幸いである。

【主要目次】
・座談会:今日の時代と小林多喜二  (日高昭二/小森陽一/島村 輝)

■多喜二をめぐる時代と人々
・小林多喜二とヒューマニズム  (布野栄一)
・多喜二と志賀直哉、芥川龍之介―近代文学の流れから捉える (松澤信祐)
・小林多喜二と社会主義  (祖父江昭二)
・小林多喜二とモダニズム (神谷忠孝)
・小林多喜二と反戦平和 (伊豆利彦)
・小林多喜二と母セキ (北条常久)
・小林多喜二と『文芸戦線』―一九二七年の「作品行動」 (大和田茂)
・小林多喜二と伊藤整―「生きる怖れ」をめぐる問題  (渥美孝子)
・松田解子の多喜二受容  (高橋秀晴)
・小林多喜二を演じることの自分なりの理解―「小林多喜二―早春の賦―」(上野日呂登)

■多喜二のテクストを読む
・「防雪林」 ―その可能性  (綾目広治)
・「三・一五事件」をめぐる文学的表象としての「一九二八年三月十五日」  (土屋 忍)
・交錯する「蟹工船」と「上海」をめぐる序説  (十重田裕一)
・「不在地主」における革命的労農同盟闘争の問題  (篠原昌彦)
・「工場細胞」―コンテクストとしての一九二九年の小樽  (和田博文)
・「オルグ」の恋愛と身体  (中村三春)
・「独房」の落書き  (楜沢 健)
・母たちのポリフォニー―「母たち」と一九三一年代の短編にみる女性表現 (長谷川 啓)
・多喜二・女性・労働―「安子」と大衆メディア (中川成美)
・「転形期の人々」論  (宮沢 剛)
・こぼれ落ちた血のゆくえ―『沼尻村』再読  (五味渕典嗣)
・「地区の人々」―〈地区〉の若き闘士達へ  (山岸郁子)
・「党生活者」論序説―「政治」と「文学」の交点 (島村 輝)
・日記  (荻野富士夫)
・「監獄の窓から見る空は何故青いか」―小林多喜二の獄中書簡 (竹内栄美子)

・映画「時代を撃て・多喜二」 (池田博穂)

■多喜二の足跡
・小林多喜二と秋田 ― 多喜二文学におけるヒューマニズムと叙情の形成 (工藤一紘)
・小林多喜二と小樽  (倉田 稔)
・多喜二の東京 そのまなざし  (佐藤三郎)

■多喜二の顕彰
・秋田県多喜二祭 (佐藤好徳)

■多喜二と研究会
・読書会「小林多喜二をふるさとで読む会」 (佐藤 守)
・中国 小林多喜二国際シンポジウム―多喜二研究史に残る成果 (松澤信祐)

■多喜二と文学館
・小樽文学館 (玉川 薫)
・白樺文学館多喜二ライブラリー (佐藤三郎)
・小林多喜二―その歩みと作品〈年譜〉  (佐藤三郎)